作家の芥川龍之介や詩人の金子みすゞなど睡眠薬で自殺をした有名人がいることもあり、現在でも睡眠薬を大量に飲めば死ぬと思っている人が少なくありません。
しかし、現在おもに処方されているデパスなどベンゾジアゼピン系の睡眠薬などは、いくら大量に服用しても死ぬことは不可能です。
芥川龍之介が飲んだ睡眠薬は、現在は発売が中止されているカルモチンという尿素系の睡眠薬です。
これは、副作用が強いために現在ではほとんど処方されなくなったバルビツール酸系の睡眠薬のさらに前の世代の「過去の睡眠薬」です。
睡眠薬は中枢神経の働きを鎮静させるお薬ですから、呼吸を抑制する副作用があり、大量に服用すれば死亡する危険がありました。
その点を改良して、尿素系からバルビツール酸系に、さらに現在主流になっているベンゾジアゼピン系に代わってきたのが睡眠薬の歴史なのです。
したがって、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬のハルシオンも、自殺する目的で大量に服用しても「成功」する確率はゼロと言ってもいいでしょう。
しかし、それでも睡眠薬のオーバードーズ(過量服薬)で病院に緊急搬送される人は後を絶ただす、その中ではハルシオンを服用したというケースが多いのは事実です。
これはハルシオンがよく処方される睡眠薬だということにすぎないと思われますが、即効性があってベンゾジアゼピン系では効き目が強いお薬なので「死ねる」と勘ちがいされることが多いのかもしれません。
過量服薬した人に明確な自殺念慮があるとは限りませんが、現実逃避の気持ちがあることは間違いないでしょう。しかし、過量服薬しても死ねないだけでなく、後にはつらい治療が待っているだけです。
過量服用の動機には、つらい思いを誰かに分ってほしいという気持ちがあると言われています。
しかしその結果は、入院して胃洗浄のために鼻からチューブを入れられたり、排尿のための尿道に管を入れられたりして、結局余計つらい思いをするだけです。
また、いちど過量服薬すると、医師はその患者さんに睡眠薬を処方するのを躊躇するようになります。すくなくとも、いちどに処方する量は以前よりはずっと少なくなると思わなくてはなりません。
ハルシオンがよく効くと分っている場合でも、もっと効き目が弱くそのぶん副作用も弱い薬しか処方してくれないという可能性もあります。
いずれにしても、過量服用には何のメリットもなく、いろいろな意味で状況をさらに悪化させるだけだということを忘れないようにしましょう。
抗うつ剤、抗不安薬、睡眠薬、ED治療薬などは個人輸入なら
- 抗不安薬(睡眠薬・睡眠導入剤)
- 抗うつ剤(ゾロフト、パキシル、レクサプロ、プロザックやジェネリック薬など)
- あがり症・極度の心拍数の上昇の改善薬
- アルコール依存症の治療薬
- 統合失調症の治療薬
- ED治療薬やジェネリック薬【男性では勃起不全・勃起力の悩みが出やすいため】
- 早漏治療薬【ダポキセチン】