ゾビクロン薬は製薬会社の努力によって日々開発されています。何十年と言う月日と、何億と言う費用をかけて、日々新しい薬の開発が進んでいるのです。

そのため、新しい薬(先発品と言います)が開発されると、【特許】によって守られることになります。

その薬の作り方や成分は、申請してから20年間はその製薬会社独自の物であることが保障され他の会社はその期限が切れてから出ないと、同様の成分の薬を売買することが出来ないのです。

特許の期限が切れてから販売される薬は、ジェネリック(後発品)と言われており、先発品よりは安価な値段で販売されることが多くなります。

しかし、添加物に多少の違いはあるものの有効成分は同じであり、先発品と同等の効果があると言われています。

現在様々なジェネリックが販売されていますが、精神科薬にもさまざまなジェネリックがあります。特に長期継続的に内服が必要となる精神科薬はジェネリックがあるととてもありがたいですよね。

今回ご紹介させていただきます「ゾクロピン」は、「アモバン」という精神科薬のジェネリックです。そのため、効果効能はアモバンと同等の物が期待されています。

超短時間型の睡眠薬の一種であり、内服して15分ほどで眠気を誘発します。1時間後には血中濃度が最高になり、2~4時間後には半減期を迎えるので、薬が体に残りにくく体への負担も少ないと言われています。

ジェネリックでありその薬価には大きな違いがあります。例えば同じミリ数で比較をしてみると、アモバン錠7.5㎎が1錠21.6円であるのに対して、「アメル」という会社から販売されているゾクロピン7.5㎎は6.1円、「トーワ」という会社から販売されているゾクロピンは7.9円であり、3倍以上の値段の違いがあります。

毎日内服するものになるので、日常的に使用するとなると、その差はどんどん大きくなりますね。

ゾクロピンは脳の神経を落ち着かせる働きをしてくれているので、不安や緊張を和らげて眠りへと誘導してくれます。

そのため、睡眠薬の一種ですが、不安を和らげる抗不安薬としても使用されています。また、体をリラックスさせる働きがあるので、筋肉の緊張を解す筋弛緩薬、けいれん発作を落ち着かせる抗けいれん薬としても効果があると言われています。

非ベンゾジアン系の薬の一種で、ベンゾジアン系を改良して作られたものなので、ベンゾジアン系の薬と比較するとやや作用が弱い薬になります。

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そのかわり、副作用も少なくなっており、安全性も高くなっています。

安全性が高いとはいえ副作用がないわけではありません。出現しやすい副作用もアモバンと同じになります。

出現頻度が高い副作用としては、日中の眠気、耐性・依存性形成、朦朧状態があると言われています。

超短時間型の睡眠薬なので日中まで眠気が残ることはほとんどありませんが、まれに睡眠薬の効果が翌日まで持ち越されてしまうことがあります。

また、それに伴ってふらふらしたり、倦怠感が強く残ったりすることもあります。翌日に眠たくて仕方がないとなると日常生活に支障が出るので、一度処方してくれた医師に相談してみてください。

夜間全体の睡眠量が少ない可能性もあるため、一度睡眠リズム自体を見直してみましょう。

また、薬は継続して飲んでいると体が慣れてしまって、以前の量では効果が表れにくくなることがあります。

これを耐性が付いたと言い、薬をたくさん飲まないと効果が出ないように感じ、薬がないといられないような依存性を形成する場合もあります。

既定の量で効果が薄いように感じた時は、薬の量を増やすのではなく、医師に相談してみてください。場合によっては別の薬に変更することも考えてみましょう。

稀な副作用になりますが、中には「一過性前向性健忘」、つまり一時的に少し先のことが分からなくなる状態に陥る場合もあります。

そのため、覚えていないけれど喋っていたとか、動いていたという言葉稀にあります。

これは薬の副作用なので周囲の人から指摘された場合は、医師に相談をして薬の変更を検討してみてください。

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