アモバンは、副作用の少なさから広く使われている睡眠薬です。今アモバンの効果回はアモバンの効果、作用時間、他の睡眠薬との違いなどをご紹介します。

アモバンは、服用すると20分ほどで効果が出始め、4時間ほどで効果が切れます。薬の効果というのは、血液中の薬の濃度に関係します。

薬を服用すると、消化管の粘膜から少しずつ吸収されて、血液中流れるようになります。血液中を流れると、今度は肝臓で少しずつ代謝されていきます。

つまり、血液中の薬の濃度は、服用後数時間でピークを迎え、その後減少していきます。半減期といって、血中の濃度が半分になる時間になると、効果が切れ始めます。

アモバンは、服用すると20分ほどで十分な濃度に達し、約1時間で血液中の濃度がもっとも高くなり、4時間ほど経つと代謝が進んで血液中の濃度が低くなり、半減期を迎えて効果が切れていきます。

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睡眠薬の作用時間は、4つの型に分類されます。

  • 超短時間型:半眼期が2~4時間
  • 短時間型:半減期が6時間~10時間
  • 中時間型:半減期が12時間~24時間
  • 長時間型:半減期が24時間以上

したがって、アモバンは超短時間型に分類され、即効性があり、身体から排出されやすい薬ということになります。

いくつか代表的な睡眠薬の最高濃度到達時間(最)と半減期(半)をあげていきます。

  • マイスリー:(最)50分、(半)2時間
  • ハルシオン:(最)1時間10分、(半)3時間
  • サイレース:(最)1時間15分、(半)7時間
  • リスミー:(最)3時間、(半)8~13時間
  • ユーロジン:(最)5時間、(半)24時間

最高濃度到達時間が短い薬ほど即効性のある薬、半減期が長い薬ほど効果が長持ちする薬といえます。

不眠には「入眠障害」と「中途覚醒」の2つのタイプがあります。

入眠障害は、「ベッドに入ってもなかなか寝付けない、一旦寝てしまえばぐっすり眠れるのだけど…」という状態で、寝付くまでに1時間かかる場合は入眠障害となります。

これは、ストレスの多い方が陥りやすい不眠で、ストレスで脳が活発になってしまうために、身体を休めることができなくなっています。

中途覚醒は、「寝つきには問題ないけれど、夜中に目が覚めてしまう」という状態です。人の睡眠は1時間半を周期に眠りが浅くなる時が来ます。

年齢があがってくると、この眠りが浅くなる入眠3時間後や4時間半後に目が覚めやすくなります。

アモバンは長短時間型に分類される睡眠薬なので、即効性があり、入眠障害の患者さんに適しています。

一方、半減期は4時間と短いので、中途覚醒の患者さんには使われません。

最高濃度到達時間は1時間ほどですが、服用後15分~20分で効き目が現れます。

効果が出る頃に歩いていると、ふらついてしまって危険なので、アモバンのように即効性のある睡眠薬は寝る直前に服用し、服用後はベッドから動かないようにしましょう。
また、アモバンには1つ、口の中が苦くなるという副作用があります。苦手な方は、他の長短時間型を選んでください。

アモバンが最高濃度に達する時間は1時間、半減期は4時間で、長短時間型の睡眠薬に分類されます。

長短時間型の睡眠薬は「寝つきが悪い」入眠障害に適しており、逆に「夜中に目が覚めてしまう」中途覚醒には向いていません。

アモバンのように即効性がある薬は、服用後ふらつくと危険なので安静にしていましょう。

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