うつ病と妄想精神疾患には症状として妄想をともなうものが少なくありませんが、うつ病の症状は気分の落ち込みや意欲の低下がおもで、妄想が起きることは多くはありません。

しかし、ときにはうつ病に特有の妄想が起きることがあります。それは誇大妄想の逆の「微小妄想」といわれるもので、微小妄想には①心気妄想、②罪業妄想、③貧困妄想の3つがあります。

心気妄想は、自分はがんなどの重い病気にかかっていると思い込む妄想です。お腹が痛いと胃がんではないか、頭が痛いと脳梗塞の前兆ではないかなど、ちょっとした体の不調を重大な病気に結びつけて考えて不安を募らせます。

病院の検査結果などを元に医師や家族が何ともないと説明しても、「本当のことを言って絶望させないように皆で嘘を言っているのだ」と考えるので、説得は効果がありません。

罪業妄想は、過去のささいなミスなどで過剰に自分を責め、会社の業績が上がらないのはすべて自分のせいだとか、そのために自分は罰せられるとか思い込む妄想です。

患者さんの口からは「申し訳ない」という言葉がひんぱんに出で、「その罪を償わなくてはいけないから家族とはもう一緒に暮らせない」などと言うこともあります。

貧困妄想は、実際には預貯金などがあるのに、貧乏だと思い込んで将来を悲観する妄想です。

「治療費が払えないからもう病院にはいかない」などと言いだしたりします。

家族が預金通帳を見せて、そんな心配はないと言っても納得しません。

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この3つの妄想に共通しているのは、うつ病に特有のマイナス思考の色合いが濃い妄想です。

統合失調症に見られる「地下組織に命を狙われている」などというとっぴな妄想は浮かびません。

現実に起こり得ることだが、現実ではないというのがうつ病の妄想です。

妄想のやっかいな点は、証拠を示して説得しても効果がないことです。

無理に説得しようとすると、この人は自分のことを何も分っていないとか、自分は受け入れられていないと思って、心を閉ざしてしまうおそれがあります。

しかし、もちろん「おれは罪深い人間だ」と落ち込んでいる患者さんに「その通りだ」と言うわけにはいきません。

妄想のある患者さんには、否定も肯定もしないで傾聴するというという接し方が基本になります。

重要なことは患者さんが言っていることが事実かどうかではなく、患者さんがそう思って苦しんでいるということです。その気持ちを理解して、共感してあげることがたいせつです。

妄想が強い場合は、医師は抗うつ剤以外に妄想を改善する薬(抗精神病薬)を処方することがありますが、その必要があるケースはそれほど多くはありません。

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もちろん、うつ病が改善するとともに妄想もなくなります。

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